ショルダーハックス

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20151229 Cherryboy Function New Album Release Party

 神宮前Galaxyは初めて行くクラブだった。キャットストリートの外れ、原宿と渋谷の間らへんにある。google mapの指し示したポイントがずれていて、渋谷川沿いを少しうろうろしたけど、最終的にbillabongが入っているビルの地下一階にあることを突き止めた。

 ビル脇の階段から地下に降り、ごく狭いエントランスでフィーを払う。防音扉を開けると、白くクリーンな壁、ミラーボール、奥のステージで既に盛り上がっている観客とアシッドの効いた音楽が視界と耳に飛びこんで来た。入場して驚いたのは、煙草臭くないこと。フロアは禁煙で、会場の外に喫煙所がある。お気に入りの服が煙草臭くなることを気にしないで済むのはとても快適だ。手前のバーカウンターでビールを頼む。バーカンのお兄さんお姉さんも優しそう。お、ワイパの横にトーフビーツがいる。入って早々、ナイスパーティの予感がする。

 アシッドを鳴らしていたのはデデマウスだった。彼をライブで見たのは初めて?いや、10年近く前の早稲田祭で一度観ていると思う。自分の中の彼のディスコグラフィもBaby Star Jamで止まっているが、この日のセットは、前のめりなテクノ。「皆さん、今日はなんのパーティか分かってますか!チェリボファンクションのフルアルバムリリースパーティですよ!」「チェリボファンクションを見に来てるんですよ!わかってるんですか?!」MCでデデ氏が煽る。で、自分の後ろで大声をあげていたのがチェリボこと権田山さんご本人。

 セットの最後の曲は、新しいアルバムの表題曲Farewell Holiday。「みなさんの小さい頃の思い出、ひりひりしたことを思い出させて、その傷跡に塩を塗り込むような曲です!」言って演奏したのは、人のいない遊園地で廻っているメリーゴーランドのような、ドリーミーでロマンチックな曲だった。

 デデ氏が終わってからはワイパのDJ。DJブースは、フロアの真ん中にライブステージと対面する形で設営されており、ブースの後ろにも観客が居る格好になる。(ボイラールームっぽいな...)と一人で興奮。この日のセットはハウス多め?で、ムーディかつエモーショナルな展開で場のテンションを更に押し上げてゆく。途中、権田山さんが曲に合わせて手を脚に叩き付けクラップ音を出していたDJの終盤、TofubeatsのI believe in youがかかったけど、ひょっとしたらCherryboy Functionリミックスだった?(Positive Remixiesも楽しみ)

 ワイパの最後の曲にBPMをそろえて被せる(!?)形で、そのままチェリボのライブに雪崩れ込む。フロアからは歓喜と、演者からはどよめきが起こる。その後はクソ盛り上がってあまり覚えていないが、前半は新しいアルバムからの曲、後半にEndless Lovers、Gauche Experienceなどの過去の名曲。汗だく。

 チェリボさんライブの最後の曲に、BPMを揃えて再び被せ返す形で、トマド社長とワイパのB2Bに移ってラストまで。一番最後の曲はgalaxy to galaxyのhi-tech jazzで、サックスのフレーズの合唱になった。会場も電気が点き、パーティの主役の去ったライブステージをふと振り返ると、ドリアンさんがそこに佇んでいて、権田山さんのMC-505をしげしげと見つめていた。彼は何を考えていたのだろう?頭が熱狂から引き戻されて、その光景が瞼に焼き付いている。

 

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