アシッドを鳴らしていたのはデデマウスだった。彼をライブで見たのは初めて?いや、10年近く前の早稲田祭で一度観ていると思う。自分の中の彼のディスコグラフィもBaby Star Jamで止まっているが、この日のセットは、前のめりなテクノ。「皆さん、今日はなんのパーティか分かってますか!チェリボファンクションのフルアルバムリリースパーティですよ!」「チェリボファンクションを見に来てるんですよ!わかってるんですか?!」MCでデデ氏が煽る。で、自分の後ろで大声をあげていたのがチェリボこと権田山さんご本人。
チェリボさんライブの最後の曲に、BPMを揃えて再び被せ返す形で、トマド社長とワイパのB2Bに移ってラストまで。一番最後の曲はgalaxy to galaxyのhi-tech jazzで、サックスのフレーズの合唱になった。会場も電気が点き、パーティの主役の去ったライブステージをふと振り返ると、ドリアンさんがそこに佇んでいて、権田山さんのMC-505をしげしげと見つめていた。彼は何を考えていたのだろう?頭が熱狂から引き戻されて、その光景が瞼に焼き付いている。